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日本写真家協会(Japan Professional Photographer's Society 略称JPS)は写真家の職能を確立し、擁護することを目的に1950年結成され、2001年5月11日、文部科学省より公益社団法人として許可されました。正会員は約1800名、名誉会員13名、賛助会員52社(2009年現在)で、わが国を代表する職業写真家の組織です。

メッセージ

日本写真家協会会長 田沼 武能 TAKEYOSHI TANUMA

私ども日本写真家協会は、昭和25(1950)年5月にプロ写真家の有志約70名が集まり創立しました。職業写真家が創作者としての権利を守り、写真を社会に広めるための団体設立でした。初代会長に故木村伊兵衛が選ばれ、事業目的に、著作権の確立、擁護、会員間の親睦並びに相互扶助、国際写真文化の交流提携、写真発表機関の開拓、斡旋など、今日につながる重要なテーマを揚げての発足でした。
故渡辺義雄氏が第二代会長に就任し、「写真家の信用や地位の向上のためには、協会を法人化し、社会の文化に貢献、精神的にも経済的にも信頼される写真家の団体にしなければならない」との提言をされました。その結果、平成13(2001)年5月に文部科学大臣から社団法人の設立許可を頂き、現在にいたっています。
協会が行ってきた重要な活動に著作権法の改正運動があります。明治32(1899)年に施行された著作権法では、写真の保護期間は「発行または製作後10年」と決められていました。文芸、美術と同じ権利を得るために、私たち日本写真家協会が中心となって改正運動を展開し、平成9(1997)年に写真は、文芸、美術などと同じ「著作者の死後50年間保護」の法改正を達成することができました。しかし、写真は「公表後10年」という保護期間があまりにも長かったため、現存する写真家の昭和31(1956)年以前の著作物の保護期間が切れてしまいました。私たちは、これら著作物の保護期間を昭和20(1945)年にまで遡って復活していただくよう、関係官庁及び写真著作物の利用者に行っています。
また、協会では創立以来、会員展や一般公募によるJPS展を全国で催し、写真文化の普及、啓発に努めています。さらに、わが国の写真表現の歴史を検証する写真展や写真歴史書の編纂にも努め、写真の記録としての重みや表現の多様性を伝えてまいりました。
写真に関する優れた技術開発や表現活動で、顕著な貢献をされた写真企業や個人に対し、日本写真家協会賞を、平成17(2005)年からは若いフォトジャーナリスト育成のため、名取洋之助写真賞を設け顕彰しています。
「写真教育」事業として、小学生を対象とした「写真学習プログラム」の実施と高校写真部顧問を対象とした「講習会」、また、写真とは何かについて語り合う「フォトフォーラム」のプロジェクトを展開しています。
いま、戦中、戦後と活躍されてきた多くの写真家が他界されて、その方々の撮影した貴重な写真の原板が廃棄される状況にあります。これらの原板は二度と撮ることが出来ない日本社会を後世に伝えるビジュアルな歴史的遺産です。その収集保存のために「日本写真保存センター」の設立のために推進連盟を発足し、平成19年度より文化庁の調査研究の委嘱を受けました。写真界、関係官庁、一般社会人の力を結集して推進しています。
当協会は社団法人として、写真を通して社会に貢献する事業がいっそう望まれています。これからも写真の原点を忘れず、社会のため、写真文化振興のため、写真家のために会員は一丸となり前進する所存です。