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投稿日: 2010年02月20日
JPS会長のひとこと「デジタル化と作者のモラル」
写真と文:田沼武能
日本写真家協会会報142号巻頭言「進化するデジタルシステム」より
2009年9月29日付けの朝日新聞の夕刊に「皆既日食写真を盗用」という記事が三段にわたって掲載されていた。日本国内で46年ぶりに観測された皆既日食の投稿写真を、アマチュア月刊天文雑誌『星ナビ』が表紙に使用したところ、画面に写っている恒星と太陽との相対的な位置が、この写真の作者の説明する中国の杭州および鹿児島喜界島では撮影できないと読者から指摘された。結局、チェコ共和国の著名な太陽研究家ミロスラフ・ドルクミューラー氏が南太平洋のマーシャル諸島で撮影した写真で、Webページに公開した画像を無断で、複製加工したものであることを本人が認め謝罪した。と記している。さらに、『星ナビ』のホームページにも謝罪文が掲載されていた。この人物、JPSの公募展に、22歳以下のヤングに応募してきている。その時は年齢が確認できないので、賞を取消した人物である。天文学知識の少ない私たちでは、恒星と太陽の相対的な位置関係など分からないので賞に選んでしまったかも知れない。たしか、その時の応募作品も天体関係の組写真であった。作者のモラルにかかわる問題といえよう。
※作品は本文とは直接関係ありません。
投稿日: 2010年01月31日
JPS会長のひとこと「ドキュメント写真とデジタル加工」
写真と文:田沼武能
日本写真家協会会報142号巻頭言「進化するデジタルシステム」より
写真のデジタル化によって写真コンテストの審査も難しくなっている。これまでの銀塩写真の時代は、写真を加工しているか否かは、よく画面を見ていると不合理な点が見えてくる。デジタル写真になってからはそう簡単にはいかなくなってしまった。もちろん、現代アートや前衛的表現をしている作品は、どんなデジタル加工をしても、OKである。しかし、ドキュメント写真の分野で加工を加え、現実と異なる画面を作り応募してくる人がいる。それを見破ることは非常に難しくなっている。だが、すべての人をだますことはできないだろう。
※作品は本文とは直接関係ありません。
投稿日: 2010年01月10日
JPS会長のひとこと「デジタル化によるメリットとデメリット」
写真と文:田沼武能
日本写真家協会会報142号巻頭言「進化するデジタルシステム」より
デジタル写真が進歩して、写真はすごく便利になっている。撮った写真を瞬時に世界に送ることができる。カメラ機能でISO感度を自在に変えることができ、6400という超高感度、いやそれ以上の感度で撮ることができる。各種の光源に簡単に対応できる。なによりも溶液を使っての、暗室作業をなくしたことだろう。その反面、デメリットもある。デジタルで保存すると、永久に退色しないというふれ込みは問題ありで、数年に一度は新しく記録し直さないと、消滅する恐れがある。データで写真原稿を送れるのは便利だが、そのデータがそれぞれの場所に残ってしまい著作権の管理が難しくなっている。技術的進歩が速いために、法的な著作権の対応が間にあわないのが現状である。
※作品は本文とは直接関係ありません。
投稿日: 2010年01月01日
JPS会長のひとこと
題字と文:田沼武能
新年おめでとうございます
日本写真家協会は、おかげ様で還暦を迎えることができました。5月12日が誕生日です。今年は創立60周年記念事業として写真展「おんな」-立ち止まらない女性たち-と同写真集の発刊を予定しています。また、公益社団法人の認定を受けるべく着々と準備を進めています。日本写真保存センターの設立もあと一歩の所まで行きましたが、政権の交代で先行き不透明です。
通年事業の「2010 JPS展」「名取洋之助写真賞」「フォトフォーラム」、小学生を対象とした「写真学習プログラム」、高校写真部顧問への「デジタル写真講座」、「著作権問題」「国際交流」「技術研究」など引き続き行ってまいります。JPSは写真文化の振興を目指して、会員が一致協力して邁進する所存です。
本年も倍旧のご指導ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。
平成22年元旦
投稿日: 2009年12月14日
JPS会長のひとこと「進化するデジタルカメラ」
写真と文:田沼武能
日本写真家協会会報142号巻頭言「進化するデジタルシステム」より
デジタルカメラはどんどん進化している。最近では動画システムがほとんどの一眼レフに搭載されている。そんな必要があるのかと思うのだが、ビデオカメラより美しい画像が撮れると、あるテレビ会社がスチールカメラの動画を使い番組を制作したとのニュースも耳にしている。いずれにしても、どんどんスチールカメラとビデオカメラの境界がなくなってきている。しかし、一枚の写真に命をかけている写真家の写真と、動画で撮ったものの中から選んだ一枚とは、画像から発するインパクトが違うと思うのは私一人であろうか。
※作品は本文とは直接関係ありません。