360°全天球カメラ RICOH THETA レポート

3代目で大幅に画質と機能が進化した「RICOH THETA S」

レポートとパノラマ写真撮影:柳川勤

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

RICOH THETAで撮影/JPS会議室にて パノラマ撮影:柳川勤
その他の写真撮影:加藤雅昭
画像提供/協力:株式会社リコー
リコーイメージング株式会社

「RICOH THETA」とは?

上記360°パノラマ写真を撮影中の様子

上記360°パノラマ写真を撮影中の様子

360°パノラマの写真や動画をは最近は多く目にするようになってきています。この360°パノラマ写真を作るのは、前後左右上下と何枚も角度を変えてを撮影するための機材とその画像を合成する専用ソフトや技術的なノウハウも必要で大変な作業となります。最近はウェアラブルカメラやアクションカムと呼ばれる小型のカメラを複数組み合わせて360°パノラマ動画が撮れるようになりました。しかし、この動画の編集も専用ソフトと高度な技術が要求されます。

このような状況で登場したのが「RICOH THETA」。

  • ・1回のシャッターで360°の風景を簡単に撮影することができます。簡単なアプリを使うことでリモ ート撮影やマニュアル撮影が可能になります。
  • ・360°の全天球イメージは、アプリを使って閲覧できます。アプリ上で全天球イメージをスワイプ、 ピンチして自由に楽しむことができます。
  • ・SNSに投稿し全天球イメージを簡単に共有できます。

RICOH THETAの歴史

•「RICOH THETA」
1回のシャッターで
360°の写真が撮れる第1代目
2013年11月8日発売
•「RICOH THETA m15」
360°動画撮影に対応の第2代目
2014年11月14日発売
•「RICOH THETA S」
画質と機能が大きく進化した第3代目
2015年10月23日発売
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勢ぞろいした歴代THET

勢ぞろいしたTHETA

THETA製品紹介ページ

「RICOH THETA」の可能性と将来性について

「RICOH THETA」の可能性と将来性について、株式会社リコーの 竹内茂樹氏、坂本佳子氏、高田将人氏、リコーイメージング株式会社の川内拓氏にお話を伺いました。

株式会社リコーの 高田将人氏(左)、竹内茂樹氏(中央)と筆者

株式会社リコーの
高田将人氏(左)、竹内茂樹氏(中央)と筆者

当初のターゲットはデジタルネイティブと呼ばれる(生まれながらにしてデジタルの環境下で育った)人たちを想定していました。それは、彼らは手軽にあらゆるシーンをスマホなどで撮影しSNSなどにアップしている人たちで、その場をすべて写しとるシータの映像が彼らに一番フィットするのではないかと考えたからです。
しかし実際に買っているのはパノラマ写真をやっている人や新しいデジタルものが好きな人であったり、想定していたよりも年配の人が多くいらっしゃいました。このようなユーザーの方々が、自分なりの使い方を工夫したり新しいアプリを作ったりして、TEATAの世界を広げてくれているということは大変ウェルカムでありがたいことです。
第2代目のターゲットはやはりもう少し若い世代に使って欲しいと考え、ポップなカラーも採用し、価格を少し下げて若い世代や女性ユーザーを狙いました。 第3代目は第1、第2世代のユーザーからの意見、要望に対し、それに答えるためにフルモデルチェンジしました。やはりカメラなので画質を中心に性能を大幅にアップしました。

使用例は?

リコーイメージング株式会社の川内拓氏(左)、 株式会社リコーの坂本佳子氏

リコーイメージング株式会社の川内拓氏(左)、
株式会社リコーの坂本佳子氏

反響が大きかった例では結婚式のスナップ。その場の雰囲気がすべて閉じ込められた画像に、今までと違った記録の仕方として喜ばれています。

実は初代のTHETAを作った時に結婚式場に売り込みに行きましたが、こんな画質では使い物にならないと言われてしまいました。しかし、今度の THETA S なら大丈夫でしょう。

今後のターゲットは?

個人での使用はもちろんですが、結婚式場、不動産関係、中古車の室内描写、旅行業界で宿泊設備の描写、ドローンへの搭載など、ビジネスの現場も「THETA S」の画質ならアイデア次第です。

画像の見方

THETA には液晶モニタがありません。撮った写真の確認はスマートフォンなどで行います。
THETAアプリからスマートフォンにTHETA内の写真をWi-Fiで転送すれば、スマートフォン上で自由に拡大・縮小やぐるぐる回したりして360°みられます
THETAをUSBケーブルで直接パソコンに接続して撮影したデータを読み込むこともできます。パソコン用の専用アプリで360°の全天球画像が見られます。画像の共有はTHETA専用サイトの theta360.com に THETAアプリから全天球画像をアップロードできます。
theta360 のURLをTwitterやFacebookなどに投稿したり、埋め込みコードを使えばwebサイトやブログで全天球画像を公開できます。 THETAアプリから theta360 にアップロードするときも、同時に SNS(Twitter、Facebook、Tumblr)へ投稿できます。


サンプル画像

静止画サンプル

https://theta360.com/s/qn4bsB1bkWKMQwwVWglp1MgFw

動画サンプル

Post from RICOH THETA. #theta360 – Spherical Image – RICOH THETA


動画撮影:柳川勤

タイムラプスサンプル

The International Space Station has passed the Yokohama sky. in Yokohama,Japan – Spherical Image – RICOH THETA


THETA製品紹介ページ

記録された画像

R0010012
※編集部注:記録された画像は上記のように特殊な画像となっていますので、そのままでは360度のパノラマ写真としては見ることができません。