平成25年度写真学習プログラム実施報告福島県二本松市立渋川小学校

福島県二本松市立渋川小学校

4年19名 1回目:2013年6月13日、2回目:9月7日

渋川小学校4年

福島第一原発から直線距離で約60㎞。周辺の国道で3.6μSv毎時を計測したこともある。渋川は原発から西北西に位置し、事故当時の風向きがこの方角に向かったこともあり、線量が高い。校庭にも周辺にもデジタル表示の線量計が設置され、校庭は0.25μSv毎時前後、近所の公民館は0.45μSv毎時前後となっている。
4年生を対象とした学習プログラムのテーマは「私の好きなヒト、モノ、コト」。土曜日の授業参観で発表会をした。児童の写真は参観の保護者であったり、家庭的な雰囲気もあり、当日は保護者も発表を楽しんだ。
(記・撮影/内堀タケシ)

5年22名 1回目:2013年6月13日、2回目:9月6日

渋川小学校5年

福島第一原発事故から2年が過ぎた今夏、除染の名目で校庭の樹木のほとんどは伐採された。児童は大きなイチョウの木に別れを惜しんでいた。その木々も校庭の表土と同様に校庭に埋められた。
初めにカメラの使い方等を説明し校庭に出て数枚撮影。児童の多くがフィルムカメラを初めて使うのでワイワイと楽しい撮影となった。その後、自宅に持ち帰り、テーマ「私の好きなヒト、モノ、コト」の撮影をした。児童は撮影時のエピソードや被写体の解説をしたが、殆んどの児童がペットの名前や祖母などを知っていてクラス全体が家族のようであった。
(記・撮影/内堀タケシ)