平成24年度写真学習プログラム実施報告 兵庫県宝塚市立売布小学校

兵庫県宝塚市立売布小学校

6年1組38名 1回目:2012年6月6日、2回目:7月13日

初めて「写真学習プログラム」を担当。小学校側から「6年生の修学旅行に持たせたい」との希望。出来るだけ子ども達の写したいものを失敗無く写せるように”写ルンです”の構造・フィルム・使い方等を説明。目を輝かせての校庭での数枚の試し撮りの後、いざ旅行に出発。現像焼き付けした27枚/1人のL判を基に自分だけのフォトブック「思い出」を作成。担任の先生、児童達が一生に一度の思い出記録を作成し、大喜びの歓声が沸き上がった。
写真を通じて、風景・人物・ものを発見し豊に表現した子ども達に未来を感じる。
(記/根津多喜子)

6年2組38名 1回目:2012年6月6日、2回目:7月13日

「修学旅行に持参させたい」との学校側の希望に、私は子ども達が失敗しないように写真の基礎・構図・使い方を説明しながら、児童が旅行から帰って、現像焼き付けされるまで心中ドキドキものだった。身体障害児童のご父兄が「私の子どもは一生カメラを持つことがないと思っていました。今回、修学旅行で写してきた我が子の写真に感動し、このプログラムが一生の思い出になります」と私に話された。2回目の授業では「宮島の干潟を写したい」「広島の原爆ドームと船を写したい」等、38名の児童の表現力が写真によって新たな拡がりを見せたことに私まで感動した。
(記/根津多喜子)

6年3組38名 1回目:2012年6月6日、2回目:7月13日

1回目教室でカメラ撮影の学習をし、各自7枚程この日に撮ることにする。運動場に出て友達同士で撮ったり、若い担任の女性教師が、「モデルさん」よろしく児童達の前でポーズをとったりして、ワイワイ楽しい撮影会だった。その後、残った分は家で、そして5日後に行く「修学旅行」広島で撮ることにした。
広島と云えば原爆の爪痕、被災ドーム、記念館になっている当時の保存された小学校などだが、平和を願う訪れた人達が折った夥しい折鶴などの集積が撮られていた。大人の見る「広島」とまた違った「ひろしま」があった。
(記/高橋南勝)

6年4組37名 1回目:2012年6月6日、2回目:7月13日

1回目の授業で撮影の仕方を学習し、実際に教室から運動場や中庭に出て、築山で遊ぶ友達同士や庭池の鯉、雲の浮かぶ空と高圧線塔など各自7枚程撮った。この学校では5日後に広島に修学旅行に行く予定。そこで、残りの20枚程が撮られた。
後日、児童達の撮った「広島」を見た。「関心のあるものに眼を向け、そこから感じた気持ちを写真で表現する」アドバイスが生かされているか。広島と云えば原爆の爪痕、そして現在の広島が小学生の児童達にどう映るか。児童達が原爆の「悲惨」に対して撮った写真は「平和を願う」もので、その気持ちが表されていた。
(記/高橋南勝)