2025年09月03日 上岡弘和

本展では、大正から昭和初期にかけて、日本各地に数多くの橋をのこした土木技術者・増田淳が手がけた「橋の美」を紹介します。
増田淳(ますだ・じゅん)は、明治40年に東京帝国大学土木工学科を卒業後、アメリカに渡り、当時最先端の橋梁技術を14年のあいだ習得していきました。帰国後は「増田橋梁事務所」を開設し、モダニズムが花開いた時代の中で、日本全国に70を超える橋を設計します。これらの橋は、機能性を追求するだけでなく、デザイン性や構造美にも優れており、地域の象徴として今日まで多くの人々に親しまれてきました。
中には、国の重要文化財に指定されたものや、土木学会選奨土木遺産などに認定された橋がある反面、交通環境の変化や災害対策の必要性から、近年では架け替えが進み、姿を消しつつある橋もあります。そうした橋を今回あらためて見つめ直し、近代土木の美の記録として橋が持つ魅力を伝えられたらと思います。
上岡弘和 写真展「橋の美〈モダニズム時代〉―時代の寵児、増田淳がのこしたもの―」
会 期:2025年10月1日(水)〜10月13日(月・祝)※火曜日休館 入場無料
時 間:11:00~19:00
会 場:ケンコー・トキナー ギャラリー
住 所:〒164-8616 東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2F
ウェブサイト:https://www.kenko-tokina.co.jp/gallery/schedule/_-.html
上岡弘和氏 ギャラリートーク
2025年10月4日(土)・10日(金)・13日(月・祝)
各日14:00~(約40分)
予約不要です。直接会場へお越しください。
上岡 弘和 プロフィール
橋の写真家
1966年 東京都生まれ
高校で建築を学んだのち、日本大学芸術学部写真学科に進学し、卒業時には芸術学会奨励賞を受賞。卒業後は大手建設会社に入社し、現在も勤務をつづけながら、写真家活動を続けている。
所属団体
公益社団法人 日本写真家協会 会員
公益社団法人 日本写真協会 会員
