2025年09月18日 下瀬信雄

ネガフィルムで見るとなかなかの名作なのだが、プリントしてみるとさほど見栄えがしない。かつてはこういう映像を業界用語で「ネガシャン」と呼んだ。
今ではネガフィルムを知らずに写真を撮り始めるのが当たり前になっており、反転した画像を見ることも少ないため、反転画像は少し不思議な世界へ私たちを誘ってくれる。
下瀬 信雄
下瀬 信雄 写真展 「寝我写庵(ネガシャン)~反転画像・inverted image~」
会 期:2025年10月10日(金)~10月16日(木)会期中無休
時 間:10:00〜19:00(最終日は16:00まで、入館は終了10分前まで)
会 場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース2
入館料:無料(※企業メセナとして実施しており、より多くの方に楽しんでいただくために入館無料にしております。)
作品点数:全倍・全紙サイズ等、カラー・モノクロ、約35点(予定)
デジタルによる作品。主に、GFX 100Sを使用。
展示作品は、描写性の高い富士フイルム製品「銀写真プリント」を使用。
反転画像の説明映像を紹介。(予定)
下瀬 信雄 (しもせ のぶお)
1944年 満州国新京市生まれ、一歳の頃山口県萩市に引き揚げる。
1967年 東京綜合写真専門学校卒業、萩市で写真スタジオを経営しながら作家活動を始める。
1990年 日本写真協会新人賞
2005年 伊奈信男賞
2015年 土門拳賞
2023年 地域文化功労者表彰(文部科学大臣表彰)
個展、カメラ雑誌を中心に作品を発表し、2019年には山口県立美術館開館40周年記念特別展「下瀬信雄展・天地結界」が開催される。
著作に、写真集『萩・HAGI』、『萩の日々』、『結界』、『つきをゆびさす』、エッセイ集『下瀬写真館の春夏萩冬』などがある。本展に合わせて、会場内で、図録を販売予定。
ウェブサイト:https://shimosestudio.com
