
写真の社会的意義が大きく変化する中、公益社団法人日本写真家協会(JPS) では、様々な改革やチャレンジを行っています。その一環として、これまで発行していた会報を、新たに写真グラフ誌として生まれ変わらせることにしました。それがこの『JPS VISIONS』です。
Webメディアが盛んになることで、写真作品を取り上げる雑誌が減少し、我々写真家の発表形態も多様化しています。写真は一般生活に浸透し、誰もが望んだ情報にすぐにたどり着く事ができます。一方で書店や図書館を思い出してみてください。目当てにたどり着かない副産物として、思いもよらぬ作品や作家との出会いがあったことを。ページをめくるワクワク感。見開きで感じる大きな写真の魅力。美しく印刷された写真はその魅力を何倍にも押し上げてくれます。
日本写真家協会の最大の財産は会員である写真家であり、個性あふれる写真家が集結しています。そんな写真家の作品を見てほしい、出会ってほしい。そのために写真グラフ誌を
発行する必要があったのです。「写真」を手に取り、作品の裏側にあるストーリーを含め、作品としてじっくり鑑賞する。新たな写真家や作品との出会いが待っていることでしょう。改めてスタートする写真界の未来へのビジョン。どうぞお楽しみください。


特集 写真はどこへ向かうのか ―― 時代を切り拓き続ける先駆者たち
デジタル化の波、SNS の普及、AIの進化によって写真の価値、解釈、受容のあり方は大きく変貌し、かつてない転換期を迎えている。本特集では、こうした激動の中で、独自の表現を深め、可能性を切り拓いてきた写真家たちに焦点を当てる。安珠、佐藤時啓、宮嶋茂樹、浜田太ら世代を代表する作家たちが、どのように社会の変貌に応え、独自の表現を確立してきたのか。 写真が「記録・表現」から、「体験と提起」へと変容する過程を検証し、次世代の表現者たちへの指針となる写真の現在地と未来図を提示する。
会員作品によるグラビアページ(写真:浜田 太)
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