アイデムフォトギャラリー「シリウス」で開催された、日本写真保存センターによる写真展「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」を、VR(バーチャルリアリティ)でご覧いただけます。
当時の貴重な記録を、360度の視点で臨場感とともに体験いただけます。
2025年は、広島・長崎への原子爆弾投下から80年という節目の年にあたります。これにあわせて、「日本写真保存センター」が長年にわたり所蔵・保存してきた貴重な写真フィルムをもとに、特別写真展「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」を企画いたしました。
本展では、戦後間もない時期に撮影された原爆被害の記録写真を中心に、銀塩プリント約50点を厳選して展示。被爆直後の街の様子、被災者の姿、廃墟と化した建造物など、原爆の爪痕を今に伝える歴史的に極めて貴重な記録が並びます。これらは時間の経過とともに風化しつつある“記憶”を、劣化したフィルムから丁寧にプリントとして再生し、現代に語り継ぐ試みでもあります。
さらに展示では、フィルムが直面している保存上の課題、特にビネガーシンドローム(フィルムの酢酸劣化)についても紹介。視覚資料を未来に残すための保存技術の重要性や、歴史記録の継承について考える機会ともなっています。
写真展「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」開催スケジュール
日 時:2025年7月31日(木)~8月20日(水)午前10:00~午後6:00
20日最終日は午後3:00まで 8月3日(日)、7日(木)から8月13日(水)、17日(日)は休館
場 所:アイデムフォトギャラリー「シリウス」(入場無料)
東京都新宿区新宿1-4-10アイデム本社ビル2F 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅下車
公益社団法人日本写真家協会、日本写真保存センター主催(文化庁委託事業)
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