2025年12月12日 宇井眞紀子

2017年に刊行した写真集「アイヌ、100人のいま」の第二章です。101組目~200組目のアイヌの方々を7年かけて撮影した「Ene ku=an i エネ クアニ ~アイヌ100人のいま II 」。「Ene ku=an i 」それは、アイヌ語で「このように私がいること」。
このプロジェクトでは、どこで、どんな服装で、どんなシチュエーションで撮るか、そして、次に繫いでいただくアイヌの方を誰にするかも被写体の方に委ねています。撮影時には、全員に「今一番言いたいこと」を伺っています。活動している方はもちろん、普段アイヌ民族としての活動をしていない方々のなかなか表に出ない「声」も届けたいと思います。何かが見えてくるとしたら、私の意図を超えた、お一人お一人の「ポートレート」と「声」の連なりが描くものではないかと考えています。
まだまだ200組では足りない、1000 組くらいのアイヌの方々の声を届けなければ、本当の意味の「アイヌのいま」にはならないとは思いますが、少しでも「今」を生きるアイヌ、そこに至るまでの「歴史」、そして「未来」に思いを馳せるきっかけになればと願っています。
宇井 眞紀子 写真展「Ene ku=an i エネ クアニ アイヌ100人のいまII」
会 期:2025年12月4日(木)〜12月15日(月)
時 間:10:00 〜 18:00 入場無料
会 場:OM SYSTEM GALLERY(旧 オリンパスギャラリー東京)
住 所:東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
ウェブサイト:https://note.com/omsystem_plaza/n/n334e870f56f5#2648e07a-a497-4dba-bb31-b03c8aa935af
宇井 眞紀子 Makiko Ui
武蔵野美術大学卒業。日本写真芸術専門学校卒業。学生時代から写真家・樋口健二氏に師事。1992年からアイヌ民族の取材に取り組む。 主な写真集に、『アイヌ、100人のいま』『アイヌ、風の肖像』『伝え守る アイヌ三世代の物語』『眠る線路』『いのちの森に暮らす ハンセン病療養所 多磨全生園のいま』『息の緒』がある。 第4回さがみはら写真新人奨励賞、第28回東川賞特別作家賞、第1回笹本恒子写真賞を受賞。公益社団法人日本写真家協会会員。武蔵野美術大学非常勤講師。
