林忠彦 写真展「カストリ時代1946-1956 & AMERICA1955」開催のお知らせ

2015年07月27日    林義勝

林忠彦 写真展:カストリ時代1946-1956 & AMERICA1955

postcard_c父・林忠彦の写真展開催のお知らせです。

敗戦から復興を目指し、たくましく生きる人々の姿をとらえた「カストリ時代」。そして、終戦から10年、豊かな生活を謳歌するアメリカの人々を写した「1955年のアメリカ」。戦後70年という機に、このような写真展が開催できることは、私にとりましても大変光栄なことでございます。
この作品を通し、林忠彦が1955年のアメリカで何を視て、どのような感情を抱いたのかを感じていただき、同時に、本写真展の2つの作品群から伝わる林忠彦の視点に、改めて思いを巡らせていただけますと幸いです。

2015年7月吉日
林忠彦作品研究室 代表 林義勝


1946年から1956年にかけて戦後の混沌とした社会の中で、たくましく生きる日本人の様子をとらえた写真群「カストリ時代」と、戦後10年が過ぎ、豊かな生活を謳歌するアメリカの人々の様子を写し撮った「1955年のアメリカ」を併せて展示致します。本展は2015年=戦後70年という節目の年に、戦後の日本とアメリカの姿をありのままに捉えた写真群を展示致します。なお、フロリダ、ニューヨーク、ハワイを巡って撮影された「1955年のアメリカ」は、林忠彦が帰国後、展覧会や雑誌などで断片的に発表されましたが、その後紹介される機会のないまま現在に至ります。ポートレートの名手として知られる林ですが、今回展示する瑞々しいスナップにも、写真家としての鋭い感性が随所に光っています。

 林忠彦 写真展:カストリ時代1946-1956 & AMERICA1955

開催日程:2015年7月27日(月)~8月25日(火)

 夏期休館日:8月8日(土)~8月16日(日)

会場:キヤノンオープンギャラリー1・2

林忠彦プロフィール

林忠彦(はやし ただひこ)

1918(大正7)年、山口県徳山市の写真館に生まれる。1948(昭和23)年、「小説新潮」にて出世作となる太宰治、坂口安吾らの「文士シリーズ」を開始。1971(昭和46)年、「日本の作家」を出版し、日本写真協会年度賞を受賞。翌年、二科展「織田広喜」にて内閣総理大臣賞を受賞。1980(昭和55)年、昭和20年代の風俗を写した作品をまとめた「カストリ時代」を出版。1988(昭和63)年に勲四等旭日小綬章受章。1990(平成2)年、「林忠彦写真集 東海道」を出版。同年12月、肝臓がんのため死去。1991(平成3)年、林忠彦賞(周南市・周南市文化振興財団主催)が創設される。

 「カストリ時代と1955年のアメリカ」公開鼎談

田沼武能氏(写真家)、篠田正浩氏(映画監督)、飯沢耕太郎氏(写真評論家)の3名による戦後復興の時代と50 年代のアメリカの記憶、当時の芸術表現についての公開鼎談。

日時:2015年8月2日(日)13時30分~15時
会場:キヤノン S タワー3階 キヤノンホール S
申込方法:キヤノンギャラリーよりお申込みいただけます
定員:300名(先着順)
参加費:無料

ギャラリートーク

写真展会場にて、私、林義勝氏が作品を解説致します。

日時:(1)2015年7月27日(月)14時~

 (2)2015年8月1日(土)14時~

会場:オープンギャラリー1・2
お申込み:不要
参加費:無料

キヤノンギャラリー写真展情報ページリンク

http://cweb.canon.jp/gallery/archive/hayashi-kasutori/index.html