2025年02月03日 松井章
南米大陸の南端部にあるパタゴニア地方は、南極から暴風が吹き寄せることから『風の国』と呼ばれます。
空にはいつも不思議なレンズ雲が浮かび、大草原の彼方にはアンデスの針峰群が連なる、異世界のような場所です。
膨大な湿度を含む風は、まずアンデス山脈に衝突して「パタゴニア南部氷原」を生み出します。そこからあふれ出る無数の氷河は、山や谷を鋭く削りました。そして、風下に吹く風は極度に乾燥しているため、大草原「パンパ」が地平線まで広がります。
パタゴニアでは、風は万物の支配者です。
風とともに生きる命と、風が生み出す壮大な風景を通して、“地の果て”のドラマをご覧ください。
アルゼンチンの名峰フィッツロイ山麓を中心に、約12年間で撮影した写真を展示します。
松井 章 写真展「パタゴニア -風の道を辿る-」
開催期間:2月19日(水)~3月3日(月)※火曜定休
日 時:11:00 〜 19:00
開催場所:ケンコー・トキナー ギャラリー
住 所:東京都中野区中野5-68-10 KT中野ビル2F
URL:https://www.kenko-tokina.co.jp/gallery/schedule/post_27.html
詳細ページ:https://www.andina-travel.com/blog/patagonia2025/
作品解説:2月23日(日)14:00から40分
後 援:アルゼンチン共和国大使館
松井 章 プロフィール
1977年東京生まれ。神奈川大学スペイン語学科卒業。学生時代から南米のアンデス山脈に通う。現在は、南米専門の山岳旅行ガイドをする傍ら、「南米大陸の幻想風景」をテーマに風景写真家として活動。日本写真家協会(JPS)正会員