2025年07月24日 篠田岬輝
写真展について
フジフイルム スクエア では、世界・日本をフィールドに活動する自然写真家9名による「希望(HOPE) ~みんなで考える動物の未来~」を開催いたします。
写真家たちは、各地で野生動物を撮影する中で、動物たちにとって自然環境が「危機的な状況」であることを身をもって感じています。一方、さまざまな手段でそこに暮らす動物や生息環境を守ろうとする人々の活動によって、生息数の拡大や自然環境の回復などの一定の成果も目撃してきました。写真家たちは、今自分たちに見えている世界がそうしたさまざまな努力の上に成り立っている貴重なものであることを知り、そのかけがえのない瞬間が一番美しく見えるように撮影を心掛けています。
野生動物とその生息環境の保全は、簡単にできるものではありませんが、人間が行動を起こさなければ動物たちの数がますます減っていくことが危惧されています。
環境問題というと難しい印象を抱きますが、野生動物の「希望」の側面に光を当てた写真展を通して、まずは世界が動物や生息環境のために何をしているかを知っていただき、厳しい環境下でも懸命に生きる動物たちの作品群から、未来へのメッセージを受け取ってください。
そして、SDGs*で掲げられている目標とターゲットから、自分には何ができるのかを一人ひとりにポジティブに考えて、そして実行していただくきっかけになれば幸いです。
代表写真家からのメッセージ
親子の深い愛情、仲間同士の交流、無邪気に遊ぶしぐさや、こちらをじっと見つめる眼差し。
野生動物と向き合うたびに、動物たちが持つ豊かな感情や強い生命力を感じ、その「命」は、私たちの命と何ら変わらないのだと実感します。
そして、フィールドに足を運ぶうちに、野生動物が暮らす環境や直面する課題について、より深く意識するようになりました。動物たちと向き合うことで、生息地の減少や気候変動、人間との関係といった課題が、数字やデータではなく、目の前の命の問題として迫ってきました。
一方で、動物たちや生息環境を守ろうとする人々の努力も目の当たりにしてきました。生息地の保護に向けた調査や密猟のパトロール、ローカルコミュニティへの教育活動など、そうした現場に立ち会うことで、未来への希望を感じることもありました。
今回の写真展では、野生動物の「希望」をテーマにしています。
動物たちがどのように生きているのか、人間の暮らしとどのように関わっているのか、そして人々がどのように守ろうとしているのか。
世界各地で暮らす動物たちの写真を通じて、その存在をより身近に感じ、動物たちの「命」の尊さと、私たちとのつながりをより具体的に意識してもらいたいと思います。
野生動物や生息環境を守る方法は一つではありません。誰もが自分なりの方法で関わることができます。
世界のあちこちで芽生えつつある「希望」を、9名それぞれの写真やメッセージを通じて感じ取っていただき、「自分にできること」を一緒に考えていただけたら幸いです。
篠田岬輝
フジフイルムスクエア 企画写真展 希望(HOPE)~みんなで考える動物の未来~
期 間:2025年7月25日(金)~8月14日(木) 会期中無休
時 間:10:00〜19:00(最終日は14:00まで、入館は終了10分前まで)
会 場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)内、富士フイルムフォトサロン 東京 スペース1・2・3・ミニギャラリー
入館料:無料
出展写真家:一関さやか、大島淳之、大竹英洋、香川美穂、柏倉陽介、篠田岬輝、中村惠美、山口大志、山田耕熙
URL:https://fujifilmsquare.jp/exhibition/250725_01.html
主 催:富士フイルム株式会社
企 画:株式会社クレヴィス、写真家 篠田岬輝
後 援:港区教育委員会、世田谷区教育委員会、大阪市教育委員会
監 修:一般財団法人 自然環境研究センター
巡回展:富士フイルムフォトサロン 大阪 2026年7月17日(金)~8月5日(水)(予定)
写真家ギャラリートーク(一般向け)
2025年7月26日(土)
(1) 14:00~14:30 大竹英洋
(2) 14:30~15:00 一関さやか
(3) 16:00~16:30 篠田岬輝
(4) 16:30~17:00 柏倉陽介
(5) 17:00~17:30 大島淳之
7月27日(日)
(6) 14:00~14:30 山口大志
(7) 14:30~15:00 山田耕熙
(8) 16:00~16:30 中村惠美
(9) 16:30~17:00 香川美穂
会 場:富士フイルムフォトサロン 東京 写真展会場内
参加費:無料
申込:予約不要・定員なし
※ 座席はございませんので、予めご了承ください。





