写真展「 NO BOUNDARIES 」Team Kuwabara Photo Exhibition

2022年05月06日    秋山哲也

 

会 場: 丸の内フォトギャラリー(東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル2F 回廊)◎三菱一号館側エレベーターで2階会場へ。

期 間: 2022年5月6日(金)から5月31日(火) 入場無料

時 間:平日8時~20時/土曜8時~17 時/日祝日は休みですが、観覧可能です。

お問い合わせは、快晴堂フォトサロン 03-6273-4125


 人種、国籍、年齢、性別、キャリア、ジャンルの隔たりを越えて集まったプロフェッショナル写真家たちによるグループ展、「NO BOUNDARIES Team Kuwabara Photo Exhibition」を開催します 。公益社団法人 日本写真家協会 Japan Professional Photographers Society 国際交流委員会の現・前メンバー10名が、ウクライナ戦争やコロナ禍などで混沌とする世界情勢なども加味しながら、思い入れのある作品2~7点を出し合い、東京・丸の内フォトギャラリーに結集させました。

 同ギャラリーのある新東京ビル1階 エントランス のフォトスペースでは、桑原 史成 写真展「赤い帝国の崩壊 ~ソ連邦・ロシア共産党の瓦解~」(計19点)を同時開催してい
ます。

 ウクライナ戦争が始まったのは2月24日。 報道写真家・桑原 日本写真家協会 理事)のもと、3月3日に開かれた国際交流委員会定例会議でウクライナに対し黙とうをささげる時間を設けました。個人の尊厳の擁護や、平和で自由な世界がこれからも続いてほしいという思いからでした。

出展者

桑原史成、秋山哲也、石井真弓、鳥里鳥沙、小林正明、酒井充、佐藤仁重、中村惠美、ブルース オズボーン、増田雄彦


出展に際して一言
 
人工的に作られた社会や構造が変わっても、命が健やかに 生きるために必要なエネルギーは、いつの時代もかわらない。(オズボーン)
 
コロナを経験し人の移動が制限され、瀕死の状態の地球が息を吹き返している。この美しい地球は、人間だけのものではない 。生きものたちの住む場所である『聖域』で、彼らがずっと輝けることを願って…… 。(中村)
 
20世紀より紛争や戦争がまねく環境破壊や飢餓に心を痛めてきた。冷戦終結に尽力したソ連邦最後の大統領の思いがけない姿に、プーチン大統領とは違う人間像を感じた。(秋山)
 
民主カンボジアとなってからの撮影です。タイトルは『願い』です。(佐藤)
 
自然の恵みの中で、豊かな精神文化が息づいていたミャンマー。2021年のクーデター以来、人々の分断の亀裂が大きくなっている。本来の平和な暮らしに戻れるよう希望を込めて 。(石井)
 
楽園ハワイの色を切り取りました。プリントの飾られた場所が心地良い空間となり、誰かにリラックスしていただければ幸いです。(増田)
 
標高4000 ㍍以上、チベット自治区サガ県の大自然のなかで生きる遊牧民たち。子どもが羊やヤクとともに成長し、古老がそれを見守る世界があります。(鳥里)
 
報道の取材現場から離れたが、今もこころひかれるのは、自己と他者、あるいは内と外の関係を考えさせられる被写体だ。(酒井)
 
旅で写真を撮る。個人の思い出にもなるが、その写真の中からも、見る人それぞれに物語が現れてくるのだと思う。(小林)
 
隣国ウクライナに軍事侵攻した大国ロシア。ソビエト社会主義共和国連邦が崩壊する大きなきっかけを作ったのが1991 年8 月の保守派クーデターだった。その現場に居合わせ、『屈折した国家』の葛藤と苦悩を感じた。ロシアとウクライナは同じスラブ民族。言葉や習慣、宗教も同じくする『兄弟国』とまで言われていたのだが…。(桑原)