高橋智史写真展「男鹿-受け継がれしものたち-」

2022年10月20日    高橋智史

 
冬の始まり。秋田の海に冬季雷が轟き、海が大きく時化る12月頃。「ハタハタ」が、深海から大群を成して産卵のために沿岸に押し寄せる。長く厳しい秋田の冬に恩恵をもたらすことから、ありがたい魚として貴ばれてきた。特に男鹿は、ハタハタの一大漁場として古くから名を馳せた。その姿を見た人々は、雷神が遣わす「神の魚」として「鰰」、または「鱩」や「雷魚」と綴り、特別な思いを文字に込めた。わずか一か月ほどの、限られた期間に行われる「季節ハタハタ漁」。神の魚を求め、荒れる海に挑む漁が、繰り返される。
 

高橋智史写真展「男鹿-受け継がれしものたち-」

会 場:OM SYSTEM GALLERY

期 日:2022年10月27日(木)?11月7日(月) 10時から18時。最終日は15時まで

休 館:11月1日(火)、2日(水)

作品解説:10月29日(土) 13時から14時

写真展詳細ページ:2022年10月27日~11月7日 高橋 智史 写真展 「男鹿-受け継がれしものたちー」|写真展:OM SYSTEM
GALLERY|ショールーム/写真教室|OMデジタルソリューションズ

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高橋智史/Satoshi Takahashi

フォトジャーナリスト。1981年秋田県秋田市生まれ。日本大学藝術学部写真学科卒。大学在学中よりカンボジアでの取材を開始。2007年から2018年までカンボジアの首都プノンペンに在住し、同国の社会問題、文化、歴史を広く取材。2013年からは、独裁を強める政権の弾圧に、公正な社会を求めて立ち向かうカンボジアの市民運動を集中的に取材した。2021年5月より、毎日新聞秋田面で「高橋智史が撮る故郷・秋田~受け継がれしものたち~」を連載。秋田で伝承されてきた人間の営みを見つめ、取材を重ねている。
 
主な受賞

2014年「名取洋之助写真賞」
2016年「三木淳賞奨励賞」
2019年「土門拳賞」
2021年「The Prix de la Photographie Paris (PX3)ドキュメンタリー写真集部門 金賞」
2021年「International Photography Awards (IPA) 報道/その他部門 第2位」
2021年「Budapest International Foto Awards (BIFA) 報道/政治部門 銀賞」
 
著作

写真集「湖上の命」(窓社)
フォトルポルタージュ「素顔のカンボジア」(秋田魁新報社)
写真集「RESISTANCE カンボジア 屈せざる人々の願い」(秋田魁新報社)

写真展多数開催。
 
高橋智史 Website

https://www.satoshitakahashi.info/