三鷹市立井口小学校(東京都) 1回目・6/11、 2回目・9/11、 5年1組28名
井口小学校は私の母校であり、さらに1組の担任は私のかつての担任でもある。恩師の前で授業を行うことは、誇らしくもあり感慨深い体験だった。1回目の授業では、アングルやクローズアップをいかし、自由な写真表現を目指した。児童たちは「カメラを借りる嬉しさ」から、「カメラで絵を作る楽しさ」へと変化していった。感受性豊かな児童たちは授業の意図を理解し、それぞれの視点で撮影に挑戦した。4PWへ引き伸ばす写真を選ぶ際には現代っ子特有の「きれいな写真」に偏るのではと懸念していたが、その心配は無用だった。クリエーティブで自由な写真そのものだった。ランドセルのなかに新しい世界を作る子、水筒の大きさを変える子、セロハンテープをトンネルに見立てる子。どれも自由で創造性に満ちた写真だった。
(記/瀧本 顕、写真提供/学校)
