清里フォトアートミュージアム(K★MoPA)開館25周年記念 ヴァーチャル美術館開設

2020年11月09日    清里フォトアートミュージアム

第1回「25人の20代の写真」展 -K★MoPAの“原点”を、今ふたたび-

 清里フォトアートミュージアム(K★MoPA)は、1995年7月山梨県清里に開館した写真美術館です。本年開館25周年記念事業として、新たに「ヴァーチャル美術館」をホームページ上に開設しました。その第1回展覧会として、25年前の開館記念「25人の20代の写真」展を再現。当時の日本を代表する写真家25人の青年期20代の名作を1人5点、計125点展示します。今も世界では多くの美術館が、コロナ禍のため閉館しています。本展を通じ、世界中どこにいても、優れた写真芸術に身近に触れ、心癒され、楽しんでいただき、また青年を励ますことができれば幸いです。

 

K★MoPAホームページ ➡ SEE現在の展示 ➡ ヴァーチャル美術館(和・英)https://www.kmopa.com/virtual/

 

■25年前の開館記念展「25人の20代の写真」をサイト上に再現

 K★MoPAは1995年開館の記念展として「25人の20代の写真」を開催し、当時の日本を代表する写真家25人の20代の写真を1人5点展示しました。四半世紀を経た今も、青年期のかけがえのない才能の結晶の輝きは色褪せることはありません。ヴァーチャル美術館の第1回展覧会として、これをサイト上に再現しました。これらの作品群は作家の原点で、生涯を通しての代表作であり、戦後日本の新しい写真表現に挑戦し、歴史を切り拓いてきた軌跡でもあります。本展により、芸術における青年期の意義を世に問い、世界の青年、若い写真家を激励できればと思います。

 

■ヴァーチャル美術館により世界中の青年を励ましたい

 コロナ禍により休館をせまられた中、若い写真家への支援を続けてきたK★MoPAが、青年たちに向けて今できることは何か、真剣に検討しました。「写真の力で心癒され、励ますことができれば」。それは私たちの開館当初からの思いでもありました。そこで当館設立の原点ともいえる「25人の20代の写真」の再現に向けて、25人(次ページ参照)の作家にコンタクトしたところ、全員がこの理念に賛同くださったことから本展が実現いたしました。
本企画・作品から刺激を受けた青年が勇気づけられ、また若い写真家たちの中から、“今”を捉え、後世に残る作品が新たに生まれることを願っています。

 

 

■「25人の20代の写真」 掲載写真家名並びに作品タイトル (ABC順)

荒木経惟   《さっちん》 奈良原一高  《王国》
藤原新也   《バラナシの死》他 野町和嘉   《サハラ》
英 伸三     《農村電子工業》 大石芳野   《ニューギニア》
細江英公   《おとこと女》 篠山紀信   《誕生》
今井壽恵   《風―白昼夢―》 白川義員   《白い山》
石元泰博   《シカゴ ハロウィン》 高梨 豊    《オツカレサマ》
岩合光昭   《海からの手紙》 田沼武能   《戦後の子供達》
川田喜久治  《地図》 立木義浩   《彼のもの、彼女のもの》他
木之下晃   《音楽家》 東松照明   《家》
桑原史成   《水俣》 富山治夫   《現代語感》
森山大道   《パントマイム》 土田ヒロミ  《俗神》
長野重一   《広島》 横須賀功光  《ポートレイト》
内藤正敏   《トキドロレン》

                            
★作品に併せて、25年前に執筆いただいた写真家の自筆原稿(自作への想いや、若い写真家へのメッセージ)も掲載しています。

 

1995年7月8日オープニングセレモニー

写真前列左から(敬称略)野町和嘉、細江英公館長、長野重一、森山大道、内藤正敏、後列左から富山治夫、桑原史成、英 伸三、木之下 晃、奈良原一高、横須賀功光、白川義員、田沼武能。(撮影の時は席を外されていましたが、川田喜久治氏にもご列席いただきました)

 

 

 

 

 

 

1995年当時の展覧会チラシ「25人の20代の写真」展覧会図録