田沼武能 元会長が写真家初の文化勲章を受章

このたび、今年の文化勲章を田沼武能元会長が受章されることが発表されました。
田沼氏は、日本写真家協会の創立会員で会長を20年間務められ、写真著作権の改正や、当協会法人化、日本写真保存センターの設立にあたっても大きな役割を担われました。
また写真愛好者並びに写真教育の指導にあたられるなど写真界の要職を担われて、精力的に活躍されています。
今回の文化勲章の受章は、写真家として初の受章となります。これまでの氏の功績に対し、協会を代表して敬意を表するとともに、心よりお祝いを申しあげます。
田沼氏の今後の益々のご活躍をご祈念申し上げます。

2019年10月29日

公益社団法人日本写真家協会
会長 野町和嘉

略歴

1929年、東京浅草生まれ。東京写真工業専門学校卒業。49年にサンニュースフォトスに入社して木村伊兵衛氏に師事。芸術新潮、タイムライフ嘱託などを経て1972年からフリーランスとなる。ライフワークとして世界の子どもたち、人間のドラマ。武蔵野や文士・芸術家の肖像を撮り続けている。95年より(公社)日本写真家協会会長に就任。1979年モービル児童文学賞、1985年菊池寛賞、1990年紫綬褒章、2002年勲三等瑞宝章を受賞し、2003年には文化功労者に顕彰される。

 

 

 

 

主な著書

『すばらしい子供たち』(1975朝日新聞社)、『文士』(1979新潮社)、『東京の戦後』(1993筑摩書房)、『人間万歳』(2000クレオ)、『輝く瞳 世界の子ども』(2002岩波書店)、『60億の肖像』(2004日本カメラ社)、『難民キャンプの子どもたち』(2005岩波書店)、『武蔵野讃歌』(2006ネット武蔵野)、『真像残像 ぼくの写真人生』(2008東京新聞出版局)、『笑顔大好き 地球の子』(2010新日本出版)、『トットちゃんと地球っ子たち』(2012新日本出版社)、『人間万歳 写真をめぐるエセー』(2013岩波書店)、『時代を刻んだ貌』(2014クレヴィス)など。

公益社団法人日本写真家協会会長(1995~2015年)
一般社団法人日本写真著作権協会 会長
東京工芸大学芸術学部写真学科 名誉教授