笹本恒子写真賞

「笹本恒子写真賞」概要

この賞は笹本恒子氏の「時代を捉える鮮鋭な眼差しとヒューマニズムに裏打ちされた作品世界」を顕彰するために設けられ、その精神を引き継ぐ写真家の活動を支援することを目的にしている。

受賞対象者:年齢、性別を問いません。

写真の範囲:3 年以上の実績をもち、現在活動中の写真家。ドキュメント、フォトルポルタージュを主に時代の動向を継続的に鋭く捉えて、種々のメディア等で発表、展示活動などで評価を得られているもの。

写真の種別:カラー、モノクロ、デジタルを問いません。
受賞作品展を開催するにたる作品(30~ 50点)の提供ができる方。といった条件を満たした写真家を、有識者から推薦していただき、選考委員会でもって決定する。
受賞者には、賞金として30万円、写真展の開催が行われます。

笹本恒子(ささもと・つねこ)

1914(大正3)年東京生まれ。
画家を志してアルバイトとして東京日日新聞社(現毎日新聞社)で、紙面のカットを描いていたところ、1940(昭和15)年財団法人写真協会の誘いで報道写真家に転身。
日独伊三国同盟の婦人祝賀会を手始めに、戦時中の様々な国際会議などを撮影。
戦後はフリーとして活動をし、安保闘争から時の人物を数多く撮影。JPS 創立会員。
写真集の出版、執筆。写真展、講演会等で活躍した。2022年8月15日老衰にて逝去。107歳。

受賞歴:1996年東京女性財団賞、2001年第16回ダイヤモンド賞、2011年吉川英治文化賞、日本写真協会功労賞、2014年ベストドレッサー賞特別賞受賞。
2016年写真界のアカデミー賞といわれる「ルーシー賞」(生涯にわたる業績部門)受賞。

 

 

 

 

第3回「笹本恒子写真賞」受賞者、『キリシタンの里-祈りの外海』の作者、吉永友愛さんに決定

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第2回「笹本恒子写真賞」受賞者、カンボジアの子ども達を撮り続けた足立君江さんに決定

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第1回「笹本恒子写真賞」受賞 宇井眞紀子写真展「アイヌ、現代の肖像」開催

宇井さんの写真には、アイヌ民族が抱え込まされた理不尽さと同時に伝統的な祀や文化の輝かしさもしっかりと描かれている。何よりもモノクロームのトーンの美しさがアイヌの人たちの表情に重なって、一見、地味に見えるものの実に奥深い写真に出来上がっている点も評価した。

宇井眞紀子氏

第1回「笹本恒子写真賞」受賞者、25年間アイヌを撮り続けた宇井眞紀子さんに決定

第1回「笹本恒子写真賞」受賞者、25年間アイヌを撮り続けた宇井眞紀子さんに決定

笹本恒子写真賞創設のお知らせ

公益社団法人日本写真家協会は「笹本恒子写真賞」を創設します 公益社団法人日本写真家協会は、名誉会員笹本恒子さんの102歳を記念して若い写真家の写真活動を助成するために「笹本恒子写真賞」を設けます。 笹本恒子(ささもと・つ […]